「歴史が導く災害科学の新展開Ⅳ―先人の疫病文化に学ぶ―」

新型コロナウイルスの世界的な流行から1年が経過しようとしています。現在、全世界にコロナウイルスの感染が拡大し、各国の死者は200万人を超えるとともに、医療や経済にとどまらず、人間社会全体に深刻な打撃をもたらしています。
東北大学災害科学国際研究所では、2020年9月より「疫病退散プロジェクト」を開始し、オンラインを活用して各地の疫病文化に関する情報を収集するとともに、石碑の画像を短時間で撮影する「ひかり拓本」技術を公開し、地域住民と連動したシチズンサイエンスによる疫病文化研究を展開しています。
本シンポジウムでは、2020年度の研究成果として、現時点までに収集した疫病文化の事例について報告するとともに、学際連携による疫病文化に関する分析、また市民向けの「ひかり拓本」技術の講習会を実施します。

日時
令和3年2月11日(木) 13:00~16:45

場所
・オンラインによる開催
参加希望の方は、下記より登録をお願いします。登録後、開催アドレスをお送りします。
https://bit.ly/3oBMRwj


次第
12:30 会場
13:00 開会挨拶 平川新(東北大学名誉教授)
13:10 研究報告
蝦名裕一(東北大学災害科学国際研究所)「2021年度の疫病退散プロジェクトの成果」
安田容子(東北大学災害科学国際研究所)「絵画にみる疫病」
三木康宏(東北大学災害科学国際研究所)「One Health:ヒトと動物の感染症」
菅野正道(郷土史研究者)「仙台市域の牛頭天王信仰」
渋谷真之(長徳寺)「岩手県一関市藤沢・長徳寺の蘇民祭と牛頭天王」
上椙英之(奈良文化財研究所)「ひかり拓本による石碑撮影技術講習会」

コメント・ディスカッション
コメンテーター
医学:江川新一(東北大学災害科学国際研究所)
   富田博秋(東北大学災害科学国際研究所)
   児玉栄一(東北大学災害科学国際研究所)
歴史学:廣川和花(専修大学)
民俗学:川島秀一(東北大学災害科学国際研究所)
16:30 閉会

主催:東北大学災害科学国際研究所、歴史文化資料保全の大学・共同利用機関ネットワーク事業東北大学拠点、指定国立大学災害科学世界トップレベル研究拠点災害人文学研究領域