今年から410年前、慶長16年10月28日(グレゴリオ暦1611年12月2日)に東北地方太平洋沿岸を襲った慶長奥州地震津波が発生しました。従来、この地震・津波慶長三陸地震津波と呼ばれ、昭和三陸地震津波と同程度の規模とみなされてきました。
 それから400年後に発生したのが、2011年の東日本大震災です。これを受けて、東北地方太平洋沿岸の歴史津波像が大きく見直され、歴史学・考古学・地質学・工学といった様々な分野の研究者が再検討をおこないました。この10年間で、慶長奥州地震津波に関する歴史資料が再検討され、被災地における地質調査によって新たな津波堆積物が発見されるとともに、これらの情報をベースにした津波シミュレーションにより、従来の想定されていた地震規模を上回る、巨大地震としての実態が明らかとされつつあります。
 本シンポジウムでは、慶長奥州地震津波の発生から410年、また東日本大震災の発生から10年が経過したことを受け、歴史学・考古学・地質学・津波工学の研究者が結集し、それぞれの視点から慶長奥州地震津波に関する最新の研究成果を報告します。さらに、これらの研究者によるパネルディスカッションを実施し、学際的な視点から議論することにより、文理融合による学際的研究の視点による新たな慶長奥州地震津波像を描き出していきます。


日時:2021年12月4日(土)13:00~17:00

場所:東北大学災害科学国際研究所多目的ホール+Zoomによるハイブリッド開催

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