
皆様こんにちは、お初にお目にかかります。
私は東北大文学部の3年生で、日本思想史を専攻しております。もともと文書や史料整理に興味があったところ、ご縁がありまして災害研でお世話になっており、古文書も並行して勉強しております。変体仮名や言葉遣いなどで苦労をしているところですが、新しい発見が続々出て来るのは楽しいものです。
(実は気仙沼調査の写真にしれっと紛れております。楽しい調査でした)
さて、先日私たちはシンガポールからの留学生の皆様をお迎えしました。東北大学グローバルラーニングセンター主催のショートプログラムの一環として、災害時の史料レスキューの取り組みについて知っていただくというイベントでした。
災害時の史料レスキューの説明を聞いていただき、実際に被災した史料を見て頂いた後に、「襖の下張り」の古文書をはがすワークショップを行い、一部の作業を体験していただきました。下の写真はその作業工程の一部です。襖の下張りは糊付けされているため、スチームを使って糊をゆるめ、ヘラで木と紙とを分離します。
使わなくなり、一見ゴミのように思えるものにも歴史的価値があり、それが災害により失われてしまう危機にあるということを私たちは説明しました。災害時の史料レスキューがなぜ重要であるか知っていただけたのではないかと思っています。
「襖」そのものが日本独特の家具であり、紙が当時貴重品であったことから再利用が行われていたこと、その文書の中身にも多くの留学生の方に興味を持っていただけたようです。私も質問に拙い英語でなんとかお答えしました。不意に単語が出てこなくてドギマギするんですねこれが。英語力の無さを痛感した次第です。
海外の方に我々の活動を知ってもらえるという、貴重で有意義なイベントであったように思います。普段の活動とあわせて、より多くの人に私たちの活動を知っていただけるようにしていただきたいですね。
今回の記事は以上になります。次回の更新でお会いしましょう。それでは!
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