
初めまして。文学部一年のKと申します。初めてブログの執筆をすることとなりました。
こもんどうでは、普段から週に一度、古文書保全作業を実施しています。8月5日から8月9日まで、大学の講義がほぼ一区切りつく時期ということもあり、集中実施期間という形で午前10時から午後5時まで作業を実施しました。私は8月6日から9日の午後に参加させていただきました。
そこで今回は、こもんどうで実施している古文書保全について紹介したいと思います。
集中実施期間の主な作業内容は古文書のデジタル化でした。所蔵者のお宅からお預かりした古文書一つ一つを整理し写真によりデジタル化をするというものです。
上の写真は実際に史料を撮影している場面です。
史料を傷つけないよう丁寧に扱いながら、後で見返したときにきちんと文字が読み取れるように注意して、作業に取り組みました。撮影した写真はパソコン上で名前を付け替えて整理します。さらに、簡単な目録も作成して、史料の年代、内容などの情報を一覧できるようにしました。
これらの作業一つ一つが、史料保全のための大切な作業です。
集中作業を実施している最中の8月8日、日向灘を震源とする地震が発生しました。そこで、臨時の作業として、被災地の文化遺産について、被害の現状を把握しやすくする作業を実施しました。
具体的には、上の写真のように、今回の地震の被災地になった宮崎県や鹿児島県にある文化遺産の場所について、それぞれ地図で震度を確認し、どの文化遺産がどの程度強い地震を受けたのか分かるよう表で色分けをしていきました。少しでも現地の方々の助けとなるよう、注意深く作業を進めました。
今回の集中作業は、史料保全がどのようにして行われているのかを、実際に体験することで理解出来るできる貴重な機会でした。古文書をただ研究で利用する材料として扱うのではなく、材料として用いるために何が行われているのかを知る事が出来たように思います。
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