初めまして、こんにちは!今回一回目のブログを書かせて頂きます、Yoko と申します。どうぞよろしくお願い致します。
S__33358004

実は私は東北大学生ではありません。アメリカのワシントン州にあるOlympic Collegeという短大に在籍していますが、オンライン授業の体制が好を機して、縁あって今年の一月から古文書教室に参加させて頂いています。

何故、日本史専攻でないどころか日本の大学生ですらない私が古文書教室に興味を持ったのかをまずお話ししたいと思います。

幼少の頃から美術館や博物館が好きで、よく家族で美術品を観に行っていました。日本美術も好んでよく展覧会に足を運んでいますが、そこでは日本絵画が描かれた掛け軸を多く目にします。そして、絵画の横に短文も記されている事に気が付くかと思います。そのほとんどが崩し字で書かれていますよね。中学生頃までは絵だけを観て楽しんでいたため横の文字が何て書かれているかなんて全く気にも留めませんでしたが、最近になって読めるようになりたいという思いが出てきました。一美術品のことについてもっと理解できるきっかけになるのではないかと思いました。これが、私が古文書解読に興味を抱いたきっかけです。他にも古文書に好奇心を持った理由はいくつかありますが、書くと恐らく長くなるのできっかけだけに留めておくことにします。

さて、初心者の私は、古文書教室でまず明治時代の小学校で使用されていた教科書を読みながら平仮名の崩し字に慣れていく事からスタートしました。初回では打つ手無しで教室の先生や先輩方に頼りっぱなしでした。助けて頂いてばかりなのは今もですが。

しかし、回を重ねていく毎に以前読めなかった文字が、微少ですが読めるようになっていくのを実感し古文書解読の楽しさが段々増していっています。まだまだ簡単な文書しか自力では手を付けられませんが、文書を通して歴史や土地の事も新たに知る事が出来、古文書解読と併せて二重の楽しさを味わっています。「竹駒詣」という往来物からは、今迄知らなかった地元宮城の寺院や土地を知り、その場に行ってみたいと思うようになり地元を知る良いきっかけになりました。
ブログ用写真2


歴史は語り手によって違う視点があり、また人から聞いたものと自分で実際に資料から得たものとでは齟齬が生じてしまい得るものでもあります。美術品に書かれた文字を読みたいという身近なものから、自分の目で多角的に歴史を学びたいという思いなど古文書に興味を持つきっかけは様々にあると思います。

是非一度古文書教室を覗いてみませんか。それが古文書への好奇心のきっかけになるかもしれません。