災害研の蝦名です。
本研究所では、人間文化研究機構・神戸大学と連携した歴史文化資料保全の大学・共同利用期間ネットワーク事業の一環として、文理融合研究のシンポジウムを開催しています。昨年度は新型コロナウイルスの流行により通常のシンポジウムは中止となりましたが、2月11日に「疫病退散プロジェクト」の市民報告会を兼ねたシンポジウム「歴史が導く災害科学の新展開Ⅳ―先人の疫病文化に学ぶ―」として、オンラインで開催しました。
シンポジウムでは、2020年度の「疫病退散プロジェクト」の成果報告、絵画にみる疫病信仰、仙台市域の牛頭天王信仰や一関市長徳寺における蘇民祭、人と動物との感染症の関係について報告があり、「ひかり拓本」の実演講習会を実施しました。また、歴史学・民俗学・医学の視点からのコメントがあり、討論では報告者・コメンテーターをはじめ当日の参加者も交えて活発な議論がおこなわれました。
このシンポジウムの報告、パネルディスカッション、討論の内容を収録した報告書を、蕃山房より刊行しました。また付論として、2020年11月に平川新氏による仙台市柏木市民センターでの講演「コロナ騒動をめぐる日本人論と日本の歴史」を収録しました。また、報告書の表紙には、河北新報にて3月まで『独眼竜政宗』を連載していた千葉真弓さんに、疫病文化をモチーフとしたデザインをいただきました。
報告書をご希望の方は、①お名前、②ご住所、③メールアドレスをevinas503@gmail.comまでお送り下さい。残部が無くなり次第、発送終了といたします。
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